コロナによる暴落で、またも株式投資のことをギャンブルだと言い放つ人が増加しています。
彼らは一様に労働で得た収入を貯金することが美徳と考えており、投資に回すと聞くとギャンブルが!と過剰反応します。
株式投資をギャンブルと同一視している時点でアレなのですが、そもそも貯金は本当に安全なのでしょうか?
貯金は円に全振りしている極めてハイリスクな状態
なぜか彼らは資産を全て円で持つことに抵抗はありません。世界経済というものは円だけで回っているわけではなく、円の基準価格もまた相場が数秒単位で変動を続けています。
身の回りのモノの価格だって、昔は100円だった自販機の価格も、いつの間にか110円120円と値上がりが続き、130円がデフォルトになりつつあります。
お金とはモノと交換して初めて意味を持ちます。貯金は自分から見えている金額の単位は変わっていませんが、その貯金をモノと交換するときにいくら支払うかが変わってきますので、相対的に金額は変動し続けています。
貯金自体立派な金融資産であり、その内訳は円100%、価格変動なしというものです。
価格変動リスクこそありませんが、円100%というのは非常に危険な状態です。
なぜ危険か?と言われると上述したように、相対的にモノの価値というものは変わっており、円の価値が変わるとそれだけ日常に支障をきたすことになります。
ガソリンなどが顕著ですが、昨日まで100円で買えていたものが突然200円になったとしたらイヤですよね?貯金に全振りしているとはそういうことで、例えあなたの貯金が変わらなかったとしても、周りの価格は日々かわっていくのです。
数十年後に相対的に貧乏になりたくなければ、貯金以外の資産にも目を向ける必要があるのです。