歴史を振り返ると、いつだって米国の株価は力強い上昇を続けてきました。
しかし、そんな米国株が終わりを迎えるかもしれないという懸念がありました。
それはコロナではありません。
「サンダース上院議員が合衆国大統領になる」ことです。
民主党指名候補争いでサンダース氏とバイデン氏が争っており、無事バイデン氏の指名獲得が確実となったため、この未曾有の米国の危機は免れました。
コロナよりもよっぽど米国株価に悪影響を与える可能性があったこのイベントですが、いったいサンダース氏は何をしようとしていたのでしょうか。
それは、「富裕層に対して80%近くの税金をかける」という無茶苦茶な法律を提案していたからです。
富裕層とは、言うまでもなく投資家のことです。
資産に80%もの税金がかけられてしまっては、誰も投資などしなくなります。
投資家はリスクを負って適切なリターンを負っているのであって、このような滅茶苦茶な法案が万が一にも通ってしまった場合、米国からの資金流出は避けられず、米国の時代は終わっていたでしょう。
サンダース氏は米国の貧民層を中心に人気が広がっていました。
もし民主党候補にサンダース氏が残り、トランプ氏との一騎打ちに打ち勝っていた場合、アメリカ終焉だったかもしれません。
富裕層(投資家)への資産課税というのはそれだけ米国株高の勢いを殺ぎ落しかねないものであり、今回のバイデン氏が残ったというニュースは全米国株投資家にとっての朗報となるでしょう。
やはり米国株こそが投資妙味有りなのだと思います。