日本には5000近くの投資信託があり、初めて投資にチャレンジする方は何を買っていいか迷ってしまうかもしれません。
しかし世の中には多数のぼったくり商品が溢れかえっています。嘆かわしいですね。
間違っても銀行の窓口や証券会社の窓口などに行って助言を求めてはいけません。
彼らはぼったくり商品を売る仕事をしています。助言を求めたところでカモにされるのがオチです。
売買手数料が無料で、信託報酬(年間手数料)が一番安いものを選びましょう。
リターンは不確実だがコストは確実に発生する
同じインデックス指数を対象にしたファンドの場合、どのファンドもリターンは似たり寄ったりになります。同じ目標に合わせるべく目指しているわけなので当然ですね。
しかしそのようなファンド同士でも、コストには大きく違いがあります。
例えば信託報酬1.5%のファンドと、同じ指数を対象にする信託報酬0.5%のファンドであれば、年間で1%のコスト差が発生していることになります。
投資の世界で1%のリターン差というのは並大抵のことで覆るものではありません。
全世界を対象にしたファンドで平均リターンは年間3~4%程度なので、1%取られてしまうとリターンの25%~33%を収奪されることになります。
さらにこれは当年のファンドの成績にかかわらず発生し、我々のリターンを押し下げます。
この差はマイナス複利の効果により、年々と大きくなって長期投資家を苦しめます。
コストはファンドの成績と関係がない
コストが高いファンドはその分運用成績がよいのでは?と思ってしまいそうですが、これには全く相関関係がありません。
中には全く同じ商品なのに、ネットで買うか窓口で買うかの違いだけで2%近くの信託報酬差が発生し、さらに購入手数料などが取られる商品も存在しています。
とにかく情弱を狙い撃ちにしたぼったくりが横行しているのがこの業界なのです。
0.1%でもコストは引き下げていきましょう。
まとめ:初心者はコストを見ればOK
信託報酬によって発生するコスト差はボディーブローのように積み重なって、長期にわたると非常に大きな差となって跳ね返ってきます。商品を買う前にコストは真っ先にチェックしましょう。
それだけでカモにされることはなくなるはずです。
慣れてきた場合、信託報酬以外の実質コストや実際のインデックスとのかい離などを見れるとベストうが、信託報酬が低ければ実質コストも低い傾向がありますし、同じインデックスを対象にしていればとりあえずは大きく逸れることはないので大丈夫でしょう。