資本主義社会では株主(資本家)が一番偉く、そこから下流に行けば行くほど扱いが悪くなります。
即ち、株主>経営者>管理職>平社員という構図が出来上がっているわけです。
これは会社間のパワーバランスにも言え、最も偉いのが親会社、そして子会社孫会社になるにつれて同じ系列会社でも扱いが悪くなります。
これが顕著なのがコカコーラです。
言わずとしれた米国の大企業であるコカコーラ社ですが、本社が行っている業務はコカコーラの原液を下請けに卸しているだけです。
卸された原液を加工してボトル詰めし、各地に出荷するのはコカコーラ傘下である現地の子会社・孫会社が行っているというわけ。
コカコーラボトリングジャパン社はそんなコカコーラ社の日本での下請け企業であり、コカコーラ系列ということになってはいるがその利益率は本社とは比べ物にならないぐらい低い。
胴元である本社のコカコーラが58年連続増配という驚異的記録を叩き出し、株主の利益に貢献しているのに対し、コカコーラボトリングジャパンは増配した年がないばかりか減配を行い株主利益を棄損している。
コストばかりかかって儲からない事業を本社から押し付けられているからこその低利益なわけですが、これならどう考えても本社の株式を買う方が賢い。
今の世の中、米国本社の株式を買うことなんて簡単に行えます。
なんとなく日本企業だから、なんとなく有名企業の参加だからというだけで事業をよく調べもせずに買ってしまうとろくでもない株式を掴んでしまう可能性があります。
個別株をそもそも推奨してはいませんが、もし買うときはできるだけ上流のものを選択するようにしてくださいね。