世界の株式価格は上昇を続け、これを「加熱相場」「上昇トレンド」などといい一時的なものに過ぎないとする見方は多いです。
しかし、資本主義の構造上、株式価格というものは長期的に上昇を続けることが前提となっており、これは何ら不思議なことではありません。
とはいえ、長期的に上昇を続けることが分かっていても、数年置きに暴落が発生し、一時的に下落相場になることも事実です。
10%程度の下落があることはよくあり、今回のコロナショックでは30%以上の下落を記録した「大暴落」となりました。
今年の暴落の原因は言うまでもなく中華ウイルスこと新型コロナによる感染拡大と、それを抑制するための経済活動の停滞です。
このような10%以上の暴落が発生したのは、2000年からの20年間で7回ほど発生しています。
しかし、そのどれもが短期間で急激に回復し、上昇を続けていることを考え見ると、過度に恐れる心配は全くないといえます。
事実、2000年時点の株価から2020年までにつけた最高値の株価を比べてみると、約3倍もの開きがあることがわかります。
つまり、7度の暴落がありながらも、2000年時点で保有していた適切な株は、2020年には約3倍になっていたのです。
短期的な暴落で悲観になり、投げ売りしてしまっていてはこの成果を手にすることはできません。
投資家は短期的な相場に騙されず、このように10年20年単位でモノを見る目が必要といえるでしょう。