この資本主義社会というシステムでは資本家が圧倒的に強く
労働者は資本家に搾取される最下層といっていい存在です
ですが、資本家に生まれなかったとしても、現代では投資環境の改善により
少額から投資を始めることができ、そうすることによって少しずつ労働者から投資家側へと移動することが可能になっています。
しかし、大多数の労働者は労働者という身分に満足し、資本家になろうとせずに過ごしています。
それにはいくつかの理由があるのです。
資本家に洗脳されている
洗脳というと語弊があるかもしれませんが、少なくともプロパガンダに踊らされている労働者が多数いるのは事実です。
「働かざる者食うべからず」だとか「働くことは生きること」だとかそう言った格言のような言葉が巷には溢れています。
しかし、それらの言葉は労働者のためにあるのではなく、資本家のためにあります。
なぜなら、労働者が働くなってしまうと資本家が困るからです。
資本家は労働をしませんので、代わりに労働者が働いてくれるようにこのような刷り込みを行っています。
そしてそれは国を治める者にとっても都合がいいので国を挙げて行われています。
それゆえ、大多数の労働者はそこに疑問を挟むことなく、せいぜいが労働者というレイヤーのくくりの中で出世争いというマウントを取り合い、一生を終えます。
投資をギャンブルか何かと勘違いしている
ろくでもない投資案件や、自分のリスク許容度すら分かっていないのに全額を個別株やFXにぶち込むような愚かな行動は実際危険です。
しかし、それらは少しでも投資について学んでいけば回避可能なことであります。
大多数の投資に興味のない人のイメージする投資というのは、一日中株やFXのチャートを眺め売り買いをし、暴落して全てを失うような謎のイメージを抱いています。
それは投機というギャンブルであり投資ではないのですが、投機と投資は同一視されてしまう傾向があるようです。
日本経済はここ30年一向によくなることがありませんでした。
長期投資が報われたアメリカと違い、日本では長期投資が報われない環境だったのは事実です。
ですから、このような投資に対する間違った偏見が蔓延してしまったともいえるでしょう。
そして、その投資に対する間違ったイメージを持ったまま投資に手を出して大損し、世の中にウマい話はないと思い一生を労働者として過ごしてしまうのです。
自分でリスクを取ることができない環境にある
日本は国民年金や健康保険、そして一昔前までは終身雇用制度があり、社会保障が恵まれていました。
社会保障が恵まれているということは、わざわざ投資などというリスクを取らなくても生活が可能であり、ひとまずは労働者という身分での生活が保障されていることを意味します。
そんな環境に置かれていた日本では、前述したプロパガンダの効果もあり、政府や企業に全てを丸投げすることによって、労働者はリスクを取らない、取りたくない状況にありました。
リスクのあるものに手を出さなくても、社会保障で生活が十分可能なのだからというマインド。
そして彼らは少しずつ貯金したお金をリスク資産に手を出すことで失うことが怖い、またはそれに耐えることができません。
なぜなら彼らは投資について何も知らず、リスクという言葉の意味すら分かっていないからです。
その案件がどの程度のリスクのあるものなのか、リスクを取るに値するものなのか、自分はそれに耐えることができるのか。
そういったものを一切分かっていない。分かろうとも思わない。
リスクを理解したうえで投資するかどうかを判断するといったことをする必要がないぬるま湯のような環境に労働者は今までおかれていたのです。
実際、日本で最も一般的な金融商品は貯金と保険です。
しかし、貯金と保険という商品は投資目線でいうならば下の商品です。
ところがこの二つにはリスクが低い(と思われている)ため、大多数のリスク耐性の勉強をしていない労働者はこういった商品を好むのです。
まとめ:時代は変わった
ここ30年、昭和の負の遺産から全く抜け出すことができなかった経済は暗黒のような時代でした。
しかし令和となり、少しずつですが情報網の発達、投資環境の改善などにより
少しずつ労働者の意識というものも変わってきたように思われます。
実際、一昔前の、終身雇用が機能していたころであれば、一生労働者という選択肢もそう悪いものではありませんでした。
解雇されることはなく、年功序列で給料は勝手に上がり、退職金は相当額が保障され、年金は60から十分貰える。
勉強もせずリスクもとらずこの対価が得られるのであれば、この選択はそこまで悪くなかったでしょう。
しかし、時代は変わりました。
老人たちは自分たちの時代がよかったというのもあり労働は美徳と思っているし、資本家や為政者は労働者が洗脳され続けてくれていた方が都合がいいので自分たちに都合のいいことを言い続けるでしょう。
ところがこの時代はもう大企業であってもリストラはされるし倒産もする、勝手に給料も上がることはないし退職金は出ない、年金なんていつ貰えるのか分かったものではありません。
つまり、自分のお金は自分でどうにかしないといけない時代になっているのです。
自分のお金をどうするか、それを考えたとき、真っ先に労働で得ると考えてしまう人が多数なのです。
若いうちはいいかもしれませんが、年をとったときも自転車操業のように労働で給料を得るサイクル繰り返すのでしょうか?
薄くなっている社会保障の中、老人になっても労働を続け、しかし生活は豊かにならない。
そんな未来を甘んじて受け入れるのか、今から行動して労働せずに豊かな生活を送れるように努力してみるのか。
それを決めるのは自分自身です。
労働者から資本家になる人が一人でも多く増えることを望みます。