過去、金融庁長官は投資適格となりえる投資信託は1%しかないと発言しました。
これはつまり、残りの99%は投資不適格。いわゆるゴミ商品であることを暗に指しています。
このため、何も知らない老人たちは老後資金を不適格投信に搾取され
少し投資をかじった程度の日本人投資家は投資信託そのものを危険と切り捨て、より難易度の高い個別株や不動産、FXと言った商品に手を出しどこかで大損をして退場をしていきました。
このため日本では悲しいことに、投資=危険!という発想になり、まともな投資手法が根付くことなく貯金というローリスクマイナスリターンのような金融商品こそが安全であるという惨状のまま現時点まで来てしまったと言えます。
しかし、本来投資信託というものは全ての運用をプロが代行してくれるため手間もかからず楽で寝ているだけで資産が増えていく非常に便利な商品です。
これを利用しない手は勿体ないと言えるでしょう。
要は、99%のゴミ商品を避け、残りの1%の優良商品を選べばいいのです。
しかも別にそれは難しいことではありません。以下の二点に気を付ければいいだけです。
その1:買い付け手数料無料(ノーロード)
まずはノーロードと呼ばれる買い付け手数料が無料の商品だけで絞りましょう。
劣悪な投資信託は総じて買い付け手数料がかかります。
買い付け手数料は買った瞬間にマイナスリターンが確定します。そのマイナスリターンを取り戻すのは非常に大変です。元本が減っているわけですから期待リターンも減ることになります。
この時点で銀行や証券会社の窓口で販売しているような商品はすべて購入対象外になります。
なぜなら彼らが売っている商品はすべて買い付け手数料がかかる商品だからです。
銀行や証券会社が作る投信というものは会社の利益を考えて作られており、顧客のことを考えてはいないので数年単位で投信を顧客に乗り換えさせ、悪質な買い付け手数料により利ザヤを稼いでいます。
つまり、銀行や証券会社の窓口で投信を買ってはいけないということになります。
その2:信託報酬0.2%以下
次に見るべきなのは信託報酬です。
信託報酬は年間でかかる手数料で年会費を日割りで払っているようなものだと思えばよいです。
これが0.2%以上の商品は総じて投資する価値はありません。
信託報酬はファンドの成績に全く影響をあたえないにも関わらず、必ずコストとして発生します。
信託報酬=マイナスリターンなので、できるだけ低いものが望ましいでしょう。
市場の平均リターンに、ファンドマネージャーの運用による増減が差し引きされ、そこに信託報酬が引かれたものが実質リターンになります。
信託報酬を低く抑えることが唯一投資家側でコントロール可能なことであるわけです。
もう一度言いますが信託報酬は運用の成績にまったく影響を与えません。
信託報酬が高いから運用がうまいだとかいうことは一切なく
また過去のリターンがよかったから未来のリターンもよいということも一切ありません。
投資信託はかかるコストだけを見れば1%の宝石にありつける
この二点だけです。この二点に気を付けるだけであなたは1%の投資適格な投資信託を見つけることができますし、長期に渡って寝ているだけで資産が増やせる投資家になれることでしょう。
アクティブファンドは選んではいけない、とか毎月分配型は選んではいけない、とか本当は他にも見るべき細かいポイントはありますが、上記のコストが限りなく低い商品を選んでいけば必然的にそのようなファンドは外れるので気にしなくても問題ありません。
初心者も上級者も投資信託はコストを見るべきなのです。
また、このような商品は金融機関の窓口では絶対に勧められませんので、自分で探す必要があります。
まとめ:結局何を買えばいいのか
この時点であなたは1%の優良商品を買う知識が身に付いたわけですが、それでも何を買えばいいのか分からない人のために、買うべき投資信託を載せておきます。
それはeMAXISSlim(イーマクシススリム)シリーズです。
現状業界最安値の信託報酬に加え、ライバルファンドがより低い信託報酬で参入してきた場合、信託報酬を引き下げると謳っています。
このため一度買えばより低い信託報酬の商品が現れても乗り換える必要性がありません。
自動的に最安値になるからです。
このような投資商品が生まれたのは最近のことであり、今から投資を始めてみようという人には素晴らしい環境になったといえるでしょう。
将来のことを考えて投資を始めるならば今やるべきなのです。