いきなりステーキやペッパーランチを擁するペッパーフードサービスは第三四半期の決算で98.2%もの大幅減益を発表し、20.6億の黒字予想から7.3億の赤字への下方修正しています。
この原因は、ステーキ事業である「いきなり!ステーキ」の不振によるもので、既存店の売り上げ高が大幅に落ち込んでいることが主原因としてみられています。
そして配当金は一株当たり15円から0円になる模様です。
日本の会社はすぐに減配する
日本の会社は利益が出ているときは株主に還元しようとしないくせに、風向きが悪くなるとすぐに減配、もしくは無配に舵をきります。
これは明らかに株主を軽視した行動なのですが、不思議なことに日本の株主からは批判する声はあがりません。
また、日本特有の制度である株主優待も、企業側が善意でやっているという触れ込みのため、いつ停止しても問題になりません。
株主優待も企業の利益から分配しているため、その分の配当や株高が相殺されて優待という形になっているのにも関わらず、です。
今回のこの件を受けてペッパーフードサービスを優待や配当金目当てで買っていた個人投資家は失神してしまったわけですが、個別株をやるということはどんな安定だと思われる株を買っていたとしてもこのような理不尽の嵐に耐えなければいけません。
特に外食系サービスは流行りの波が激しいです。
和民、鳥貴族、いきなりステーキ。どれも一世を風靡してはだんだんと波に取り残され時代遅れになっています。
優待目当てに個別株を持ってしまったが最後、乱降下するチャート表に心を揺さぶられ、一日も心休まる日は来なくなるでしょう。
アメリカ株は逆風でも増配する企業が多い
日本株はいとも簡単に減配という最悪の措置をとるわけですが、S&P500など世界最強の指数を有するアメリカの企業ではこのような危機が起きたときでも簡単に減配はしません。
それどころか増配する企業もあるのです。
アメリカ株では様々な方法で株主に還元しようと企業は報いてくれます。
その一つの方法が、増配を続けることなのです。
アメリカでは株価がその企業の成績表となるため、企業はいろいろな手で株高になるように努力をします。
そしてその恩恵を我々投資家が受けることができるわけです。
その証拠に、25年以上連続増配を続ける企業は
日本では花王の28年連続増配ただ一社しかありません。
しかし、アメリカでは同条件の企業が50社以上も存在しています。
皆が知っているであろうコカ・コーラなどの企業はなんと56年もの間連続増配を続けています。
このように、株主に向き合う姿勢が圧倒的に強いのがアメリカ企業群なのです。
長期に渡って低迷を続ける日経平均と、最高値を更新し続けるS&P500
どちらの企業群を買うべきなのかはもはや明確といえるでしょう。

日本株は高配当を謳いつつ一瞬で減配をするから信用ゼロ