投資をしない人の理由には、投資にはリスクがあり、自分のお金がなくなってしまうかもしれないリスクがあるからというものが多いです。
実際、投資には価格変動リスクが付き物です。
価格変動リスクというのは、商品の価値が上下に揺れ動き、一定で定まらないことを指します。
買ったものが暴落して損をしてしまうこともあれば、買ったものが高騰して儲かることもあるのはこの価格変動リスクがあるからなんですね。
投資のリスクを警戒するというのは、人間の本能的に正しい行動です。
そして、リスク意識が欠如しており、レバレッジをかけた投機などで身の丈以上の財産を溶かしている人よりはだいぶマシだといえます。
しかし、だからといって投資はしない方がいいと結論付けるのは早すぎます。
実は、投資をしないことによって生まれているリスクがあるのです。
収入が「給料」に集中しているリスク
投資をしない人は自らの生活の糧を「給料」によって得ています。
これは、給料以外に収入源がない状態といえます。
これは、自らの仕事に集中投資している状態となり、大きなリスクとなりえます。
- 心身を病んでしまうほどのハードワーク
- 退職理由になりえる人間関係
- 事故に巻き込まれてしまうかもしれないストレスフルな通勤
- 数年後にはなくなっているかもしれない業務内容
- 会社が倒産するかもしれない
当たり前のように仕事をしている人も、こういったリスクと実は向き合っており、それらリスクの報酬としてリターンである給料を得ています。
そして、仕事のみで100%の収入を得ているということは、何らかの事情で仕事がうまくいかなくなったときに、収入に与えるダメージも100%降りかかってきます
仕事のみで給料を得ることは決してノーリスクではなく、多大なリスクを負っているのです。
仕事のみの状態は高リスク。リスクは「分散」することで低減可能
投資家は投資するときに、リターンを当然追及します。
しかし、賢明な投資家はそれと同様にリスクも抑えるように努力しています。
それらの投資家は総じて「分散」を行っています。
リスクのある対象を分散させることによって、総合的にリスクの低減化を図っているのです。
逆に外国株が上昇した場合、利益機会を損失してしまいます。投資対象を「分散」することで、どの投資対象が暴落しても下落は限定的になりますし
株高の恩恵も取り損なうことはありません。
全世界の株式が暴落するような事態を恐れる場合は、債権や不動産、金などといった株式とは異なる値動きをする対象にも投資することで、それらの事態にも備えることができます。