投資における王道は「長期」「分散」「低コスト」です。
この三つを愚直に守ることで、将来的な資産増加が約束されています。
しかし投資初心者の方は、いざ何か投資商品を買おうとしたときに、「自分のよく知っている会社の個別株」などを対象としてイメージしてしまいます。
個別株というのは「分散」ではなく「集中」の状態になり、少なくとも投資初心者のうちは勧められる手法ではありません。
投資は恋愛と同じ
この「分散」と「集中」の関係は恋愛に例えることもできます。
実際に、あなたは誰かとお付き合いをする前の段階だとしましょう。
特定の個人に一目ぼれをしてしまい、その人にだけ入れ込んで猛烈アタックをしているのが「集中」の状態です。
逆に、色々な人と出会いの場を設け、その中から良い人はいないかなと探しているのが「分散」の状態といえます。
「集中」の状態の人が、もし一目ぼれをしたその人と相性が奇跡的に合っていたならそれは素晴らしいことでしょう。しかし、その人に振られてしまったときの心理的ダメージは計り知れないものであるはずです。
逆に「分散」の人は、たくさんの人の中から一人が微妙な関係になってしまったとしても、他にも候補がたくさんいるためダメージは軽微で済みます。
そして、投資というものに十分慣れたのであれば、そのプロセスの延長として「誰か一人」を好きになっても良いでしょう。
何も最初からたった一人を好きになる必要はないのです。
そして、これを投資に置き換えると「集中」は個別株であり「分散」は全世界の株式や債券、不動産を対象にしたバランスファンドということになります。
どこまで「集中」をしてどこまで「分散」をするかは好みにもよりますが、概ねこのように捉えてもよいと思います。
具体的にはこれを買えばよい
リスク(振られること)をうまく制御しつつ、少しずつ投資に慣れていくためには、入門として全世界型のバランスファンドから始めていくのが良いでしょう。
具体的には
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
こちらのファンドがお勧めです。
これ一つで全世界の株式に加え、全世界の債券、そして全世界の不動産にまでまんべんなく投資を行ってくれる優れものです。
さらに業界でほぼ最安の手数料に加え、ライバルファンドが手数料を下げたら追随して手数料を下げると公言しているため、イチイチ乗り換える必要がありません。
最低投資金額も100円から可能ですので、お金があまり用意できなくても地道に積み上げることもできます。
大手ネット証券であればほぼどこでも購入することができるのも嬉しいですね。
SBI証券や楽天証券といった大手ネット証券の口座は、どちらかでも良いですし、できれば両方作っておくととても捗ります。
証券会社に口座を開くところが投資道の第一歩ですので、ここを少しやる気を出してやってみましょう。
投資を始めるのは一日でも早い方がよいのですから。