かのウォーレンバフェットも株価の正確な予想をすることはできません。
本人が「株価なんて明日20%暴落してもおかしくない」というセリフを言っていることからわかるように、株式市場とは非連続性の塊であり過去の予想があまり役に立たずいつ何が起きてもおかしくないのです。
世界はグローバル化によって複雑に絡み合っており、全く関係なさそうな一つの出来事が投資家たちが予想しないような出来事へと連動し株価が下がることだってあり得ます。
そんな我々は、そういった予想不可能な出来事によって株価の上下動を予想するよりも、実際に暴落が起きたときに備えて対処可能なポートフォリオを事前に構築しておくことが大事だといえます。
自分のリスク許容度を調べる
そのためには、自分が一体どれほどの暴落に耐えることができるのか、その把握が必要です。
リスクとリターンは相関関係にあり、高いリターンを得るのであればそれなりのリスクに資産を晒す必要があります。
リターンばかりを見てリスクを見ていないと、自分のリスク許容度が限界を超えてしまっているのに気づかず、資産を溶かすことになりかねません。
そのため、投資においてはリターンよりもリスク、そして自分のリスク耐性を見ることが先決といえます。
年齢とリスク
一般的に若い人ほど、リスク許容度が高いとされています。
資産運用で失敗したとしても、今後、労働によって得る収入である程度取り返しがきくからです。
一方高齢者になるほど、今後の労働で得られる収入が少なくなります。
老後を生きるにあたって必要な資産は慎重に運用する必要があり、リスク耐性が低くなります。
収入源とリスク
年齢と同様に、資産運用以外で得ている収入が多いほどリスク耐性が高くなります。
これも資産運用で失敗しても、リカバリーしやすいことが理由です。
また公務員のように収入が安定している人もリスク耐性が高いと言えるでしょう。
一方、フリーランスのように収入が高くても、収入が安定しないという場合はリスク許容度はそこまで高くなりません。
迷ったら保守的に組んでおくぐらいでちょうどいい
自分の置かれた環境、ライフステージなど様々な要因で自分のリスク許容度は決まるわけですが、実際に自分のリスク許容度に見合った投資をしているのかというのは、暴落時にしかわかりません。
平時から相場の上げ下げが気になってしまうようであれば、それはリスクを取りすぎです。
少なくとも平時は、相場の上げ下げなど全く気にならないほどのリスク量であるべきです。
自分のリスク許容度が分からないのであれば、リスクを控えめに組んでおく方が無難でしょう。
全世界に十分に分散をかけ、株式だけでなく債権や不動産といったアセットにも分散することで、十分にリスクを分散したポートフォリオを作ることができるでしょう。