いつの時代も投資詐欺というものはなくなりません。
しかも、結構なお金を稼いでいるはずの人ほど投資詐欺に引っ掛かります。
そして、そのようなことばかりをニュースで取り上げられるため、投資は怖いというネガティブで間違った印象を受け付けられ、日本人の金融リテラシーはまったく育ちません。
投資詐欺にあう人はこのようなキーワードで毎回騙されます。
元本保証かつ高利回り
このようなワードがもし飛び出して来たら、その商品は非常に怪しいとみてよいでしょう。
この日本の今の時代で、元本を保証しつつ高利回りの商品は存在しません。
元本保証の代表的商品といえば、銀行の定期預金です。
メガバンクの定期預金の金利は、0.01%です。
これは100万円預けても1年で100円しか利息が付かない計算になり、ATMを一回でも利用してしまえば一瞬でマイナスになる値です。
逆にいうと、元本保証をしている商品というのは、この程度の利息しかつかないのです。
元本保証をしつつ5%や10%などの利回りを出す商品はこの日本に存在しません。
株式の配当金、クラウドファンディング、Jリート、あらゆる金融商品というのはリスクがあるからこそリターンを出せるのです。
その点を理解していないと、「元本保証で高利回り」という詐欺師の戯言に耳を貸すことになってしまい、取り返しのつかない失敗をするでしょう。
人間は損をしたくない生き物
人間は感情によって、損失を回避しようとする本能が働いています。
この本能の力により、自分の資産が少しでも棄損することを嫌います。
お金は増やしたいと思っているのですが、そのためにリスクを負いたくないと思っています。
これは当たり前のことなのですが、詐欺師はそこに付け込んできます。
すでに稼いだ自分のお金を「安定的」に「資産を増やせますよ」ということで、合理的な判断ができなくなり、一刻も早くその「安定的」な場所で資産運用を始めたくなってしまうのです。
どれだけ稼いでいる人でも、このことを知っていないと騙されます。
そして自分が必死に貯めてきたお金をいつのまにか失うことになってしまうのです。
投資を始めるのに一通りの知識は学んで損はない
投資を始めようと思った人は、今まで投資をしていなかった分、取り返そうと躍起になる傾向があります。
そして狂ったように自分のリスクを無視した投資をする場合がある。
そんな風に焦るよりも、やはり投資のルールというものを一通り学んでからでも遅くはないでしょう。
投資の世界における常識的なリターンを把握し、どのような仕組みで富が投資家に配分されるのかといった基本的なことを抑えておけば、投資詐欺に引っ掛かることはなくなるでしょう。
少し勉強をしてから望むだけで、あなたは立派な金融リテラシーをつけ、潜在的な詐欺にひっかかるリスクも減らすことができるのです。