年収、つまり給与所得が高くても金持ちとはいえません。
所得は高くなれば高くなるほど税率があがり、稼いだ額に対してのコストパフォーマンスがぐんぐんと落ちます。
給与に対しての税率は最大で55%と本来貰える額の半分以上が税金として無に帰ります。
さらに人間は手元に現金があれば使ってしまう生き物なので、高所得者であればあるほど付き合いやら見栄やら生活の質向上やらなんやらで支出が増えます。
つまり年収が高くても半分以上が税金にとられ、さらに支出も増えるため手元には思ったより残らないというのが現実なのです。
年収ではなく資産の多さが金持ちかどうかを決める
金持ちかどうかを判定する際に使われるのは資産の多さです。
資産とは自分にお金を自動的に運んできてくれるものであり、現金とはその意味合いが違います。
1000万現金を持っているよりも、1000万資産を持っている方がお金持ちといえるのです。
1000万の現金は使ってしまえば減るだけですが、1000万の資産は適切な分散により堅実に増やしていれば毎年40~50万は増殖します。
その増えた分を使っても元本が減ることはありません。
増えた分を使うことを我慢すれば、翌年にはさらに増殖するお金が増えるのです。
手元に自由に使えると見込めるお金が勝手に増えていく。
それが現金と資産の違いであり、お金持ちとそうでない人を分ける決定的要因になっています。
未だに蔓延る投資=ギャンブルという間違った価値観
しかし日本では残念ながらまともな金融教育が行われておりませんので、いまだに投資と聞くと班長博打のようなギャンブルと錯覚し、嫌悪感をあらわにする人が少なくありません。
失敗したら莫大な借金を背負うだとか上がるか下がるかを判断する世界だとかモノの見方がレバレッジを大きくかけたFXだとか信用取引だとかデイトレードのような投機性の高い商品に偏っています。
つまり長期的にモノを考えるという脳がないので、再現性のない博打のような商品に手を出し、爆損により退場し、株はギャンブルと間違った価値観をまき散らしているわけです。
本来の現物の株取引は自分の投資資金の範疇で行われるため、マイナスになることはありません。
一時的に含み損という買った額よりも下がることはありますが、適切な分散をかけていればいずれ上がります。
そして長期的な視野で見たときに資産を持っている人こそが真のお金持ちになっているのです。
投資は怖いと言って毛嫌いしていると、いつまでたってもお金持ちにはなれないのでしょう。