1980年台のバブル時、日本企業が世界を圧巻していたといっても過言ではありませんでした。
山手線沿いの土地の地価でアメリカ全土が購入可能と言われるほど土地が高騰し、世界100大企業のうち53社が日本企業となっていました。
とにかく恐ろしいほど日本全体の景気がよく、NTT一社のみで西ドイツの全企業の時価総額を超えるほどでした。
しかし、30~40年が経過した現在、世界100大企業に日本企業の影は跡形もなく、せいぜいトヨタがギリギリランクインしている程度です。
銀行や製造業が中心だった世界の時価総額トップ企業は軒並みIT企業に置き換わっています。
日本にはIT企業がありません。
日本でIT企業の代表のような顔をしているヤフーやSBGも、自社で世界に通用するものを一切生み出せていません。
つまり日本にはITという現代の稼ぎ頭となる企業がまったく育っていないのです。
世界はつねに変革し、すごいスピードで成長を続け、新しいモノが毎日生み出され続けているのにも関わらず、日本は過去の栄光に囚われ続け、新しいイノベーションを生み出すこともなく失速しています。
日本は大手企業ほどフットワークも重く、過去に囚われ挑戦する心を失っています。
古臭い大企業が幅を利かせ、我が物顔で利権を貪っている限り日本の再起はなく、過去の遺産を食いつぶし永久に取り返しのつかないことになるでしょう。
若い新興企業がイノベーションを日本から生み出せるような時代がくるのか、それとも今まで通り古臭い大企業が牛耳る社会のままなのか。
日本に投資価値があるかどうかは、そこがどうなるかで決まるでしょうね。
私は日本への投資はゼロで、アメリカに投資をしていますが、日本を信じる心を持っているのであれば日本への投資をしてみてもいいんじゃないでしょうか。