人間だれしも損をしたくないと思っています。
これは「損失回避の法則」といい、誰でも持っている感情です。
しかし、損をしたくないという気持ちが強いあまりに、それ以上のチャンスを逃してしまうことも多々あります。
たとえば利益を手に入れる場面では確実に手に入ることを人間は優先します。
損を被る場合はできるだけ最大限に回避しようとします。
一見正しいようで、そのせいで、合理的な行動がとれなくなっているパターンがあるのです。
コイントス問題
コイントスをして、表が出たら1万1000円貰え、裏が出たら1万支払わなければならないというゲームがあったとします。
期待値で計算すると1000円のトクになるため、参加するのが最も合理的に思えます。
しかし、人はこのゲームを実際に目の前にすると参加することができません。
それはなぜか?損失を被るリスクへの恐怖が、確実ではないリターンのうまみを上回ってしまうからです。
これは投資にも全く同じことがいえます。
大多数の人は投資ができない
投資も結局はコイントスと同じで期待値問題なのです。
リスク(損失)を負う可能性がありつつも、損失以上のリターン(利益)を出せる期待値があるから投資なのです。
株価の予想はコイントスと同じです。明日の株価を誰にも予想することはできません。
証券アナリストやら専門家やらが偉そうなことを言っていたりしますがあんなものは全部嘘です。
わかっていません。適当なことをいうのが彼らの仕事です。
損をする可能性があるけれど、期待値ではそれ以上のプラスリターンを得ることができる。
その可能性に踏み出せる人は少数です。大多数の人は損をするかもしれない恐怖で足が止まってしまうのです。
投資とはギャンブルではありません。
正しい場所に資金を投じることで、あなたの資産は何もせずとも増えていく計算になっているのです。